災害報道について思うこと
新潟中越沖地震から1週間が過ぎた。
私は誤解を恐れずに言えば、これを取り上げた報道に食傷気味である。
「どこそこの誰さんが、こんな目にあってかわいそうです」
端的に言えば、そんな内容の垂れ流しである。
そして今夜見た、ある報道番組で怒りを覚えたコメンテーターがいた。
『阪神淡路震災の時の情景と少しも変わっていない。行政は何をやってきたんだ。』
ばかやろーーー
である。報道だって何をやってきたんだ。
「どこそこの誰さんが、こんあ悲惨な目にあってかわいそうです」
変わんないんじゃないのか?
ああん?
別の報道番組で感心するコメンテーターがいた。
『どうも日本人はロジスティクス(論理的思考・判断)が苦手なようで、太平洋戦争の時もそうだったのですが、今、この時、どんな物資をどこに動かすべきか。何をどういう順番で行うべきか。そういう思考ができないようなんですよね。』
私がこの手の報道に嫌気がさしている理由がわかった気がする。報道機関は、カメラを持ち、現地で被災者を取材していながら、今そこに何が必要なのか、どんな手順の不手際があるのか。今、何をしたら良いのか。そんな現場にいない人が現実に行動を起こすに必要な情報を殆ど提供できていないのである。そんな報道番組の一つが
『行政は何をやってきた・・・』
もないもんだろ。
ホント、アホじゃのう報道機関。
Posted: 月 - 7月 23, 2007 at 01:29 午前