オーディオが趣味・・・とは言うものの
その歴史は極めて浅いのだ。しかし・・・
ことの発端は、今のクルマを(中古で)買っていじり始めてからだ。 RX-7を安心して診てもらえるチューニングショップをネットで探したのが2000年のこと。たまたま、そこのメカニックはカーオーディオも得意としていた。彼にそそのかされるがままクルマにウーハーを載せ、標準のスピーカーを変更し、ツイーターだチャンデバだとやっていくうちにクルマが音楽を聴く空間になった。いやいや、それがオーディオ趣味の始まりと言うつもりはないんです。部屋では日常的に音楽を聴き込むことはなくジャンルだって「車内でパラパラ限定」に近かった。 2004年(これがオーディオ趣味開眼の年となりました)、私の愛車は外装をカスタムメイドにするため春から都合6ヶ月以上、工場に入りっぱなしになりました。やることのない私は愛車が戻ってくる日のためにiPodを買い、自作の防犯システムを作り・・・そして秋になり気まぐれに真空管アンプのキット(EK-Japan
TU-870)を作ってみたのです。自作したアンプから音を出す。それも嬉しかったのですが驚いたのは「音色」でした。カーオーディオで造って来た音とは全く違う世界がありました。入門アンプキットに間に合わせのミニコンポのスピーカー繋いだだけですから、クルマに載せていたモノとはグレード的には比べものになりません。でも私にカルチャーショックを起こさせるには十分でした。 これだけ音楽のニュアンスが聴こえてくるんなら、この一つ上のキットになるとどうなるんだろう。確かめずにいられない私は矢継ぎ早に一つ上のTU-880を作りました。すると今度はミニコンポのスピーカーが負けました・・・というかスピーカーの限界が聴き分けられるようになったのです。生まれて始めてスピーカーを買いに出かけました。ブランドや評判なんて知るよしもなし。お店で自分の耳を頼りに選んだのがTANNOY(Fusion2)でした。試聴した(もちろん予算内の)中で最もスピーカーの存在を感じさせない鳴り方をしていたからです。まともなスピーカーを繋ぐとものすごく幸せになれました。 こうして真空管の音にハマってしまった私は、もう一つ上のモデルだと真空管を色々と差し替えられると知り、もう我慢できなくなってTU-879Rを作りました。バックロードホーンというタイプのスピーカーが面白いと聞くと我慢できなくてキットをまた作りました。こいつは中の音道というやつをいじると音のバランスが変化するので喜々として半年くらい遊べました。そして最初に買ったTANNOYが2wayバスレフというタイプで、他に密閉型というスピーカーもあるとなれば、その音の違いを確かめずにはいられません。気がつけば日常的に10時間くらい部屋には音楽が流れる状態に、ジャンルも問わずとなっていました。2005年の夏までにはTU-879Rが2台、プリアンプ1台、スピーカー3台。年末には圧縮オーディオファイル(MP3など)の問題も真剣に考え始めてDAC(Sunvalley
model2)を製作、真空管も目ぼしいものを一揃え。
実に濃い1年でした。気まぐれに作った真空管アンプから始まって、音声信号の入り口(DAC)から出口(スピーカー)まで一通り考えたことになります。う〜ん、2年くらいやってたような気がするのですが、実際1年をようやく越えたところなんですよねえ。今の自分を去年の自分が見たらびっくりするんだろうなあ。
Posted: 月 - 1月 23, 2006 at 12:25 午前