自作バスレフキャンセラーの効果
TANNOY
Fusion2にバスレフキャンセラーを付けたところ、中低音の切れと瞬発力が良くなり、バスレフの共鳴による単音強調をうまく消す事ができました。効果は非常に満足の行くものだったが、Fusion2に対してなぜ効果が大きかったのかを分析してみようと思う。
まずFusion2のバスレフダクトにはノーマル状態で、入り口に目の粗いスポンジが詰まっている。
このスポンジでバスレフによる低音を調整しているのだろうが、このような蓋をしてしまうと、エンクロージャの密閉度が上がってしまいウーハーの動きも悪くなる。結果として私の嗜好では変な低音が強すぎて、しかも、中低音の解像度も悪く演奏の微妙なニュアンスが聴こえないという感想を持った。でも、これはこれでマイルドかつバランスの良い音色なので絶対的に音が悪いとは言いません。私の趣味ではないということです。しかし私としては専用に繋いでいるSONY
TA-1630(アンプ)のBASSのレベルを9時の角度まで落とさないと、バスレフの低音が耳について聴けませんでした。 スポンジを取るとバスレフがフルに利くので、ウーハーが良く鳴るとしても受け入れがたい。 そこで先日の日記のように、バスレフキャンセラーを考案して、ノーマルのスポンジの代わりに詰めたわけです。
結果、ウーハーは効率よく鳴るようになって、あの頑丈なFusion2のエンクロージャが振動するようになりました。でもバスレフの嫌な低音がなくなって、ウーハーの素直な表現力のある低音が聴こえるようになりました。アンプのBASSレベルも11時〜12時にして心地よい低音が聴けます。中音域の反応も非常に良くなって別物のスピーカーになりました。アコースティックは見違えるほど良い感じです。オーケストラやRockなど音域的にワイドな楽曲を鳴らすとバランス的には重心が低いですが反応がよいのでOKです。
Posted: 日 - 7月 1, 2007 at 10:10 午後