SPユニット交換と塩ビパイプスピーカー製作の勘所


例の塩ビパイプスピーカーのユニットを
 Foster FF-70EG(6 or 7cm) → DIY AUDIO SA/80AMG(8cm)
 ダイトーボイス F-66A60(6cm) → TangBang W2-802SD(5cm)
に取りかえた。

 もちろんバッフル板は新しいのを製作。大きい方は8cmのユニットまで入るのでそのまま。小さい方は5cmになったユニットに合わせ、メインのパイプだけ使い回して後は新しくした。

 どちらも良い鳴りっぷりをしている。ユニットが良くなっただけのことはある・・・のだが、実は、これらのユニットが届く前夜に、この塩ビスピーカーを綺麗に鳴らす勘所を一つ掴んだ。

SPユニット(バッフル込み)を異径継ぎ手につけようが、同径の継ぎ手につけようが、SPユニット背面直近の内周は「平坦に処理」して「吸音材(フェルトのような)を貼る」ということだ。こうしないとバッフルの裏側の空洞でユニットの背面から出た音が反響している状態になって、全帯域でこの反響音がバッフルの穴からユニットを通り抜けて漏れてくる。そうすると中低音はほぼ逆位相なのでユニット前面から出る音と干渉して減衰、高音域は条件によって同位相になって強め合い「高音がキンキン」する・・・ということになる。
 また異径継ぎ手を使う場合、段差の大きいものはコーン形状になった部分で音が反射してバッフル裏の空洞に焦点を結ぶような感じになるので使わない方が良い。つまり使うユニット(バッフル径)に対して極端に小径のパイプは使えないということだ。異径継ぎ手は使うとしても1段小さなものまで。その場合はコーン形状の部分の段差を少なくするように厚手のゴムクッションテープを貼るなどして段差を小さくして、その上に吸音材(フェルト)を貼る。

 こうしたらFosterもダイトーボイスもキンキンしたり異様に硬い音にはならず、それぞれのユニット特性なりの良い音を出すようになった。

Posted: 水 - 10月 10, 2007 at 03:43 午後            


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