iBlueTubeの改造(バッファアンプ化)


さて午後ゆっくり起き出して改造を始めた。

(注)この先に書いてある記事を参考に改造を行ったことによって生じるいかなる問題にも、私は責任を取れません。説明の過不足も人によってまちまちです。もちろん改造に手を付けた時点でメーカーの保証はなくなります。私自身、壊しても悔い無し感電など怪我しても仕方なしのつもりで手探りでやっています。改造は自己責任でお願いしますね。


この図のようにTDA7377のpinはハーフピッチの千鳥なのでICソケット刺しへの改造は無理。

 しかたがないのでICを基板から取り除くことにした。

TDA7377は子基板を介してメイン基板にハンダ付けされている(10カ所)。子基板ごとハンダ吸いを使って外した。

子基板に乗ったTDA7377

 さてここでメイン基板と繋がっていた端子の役割が何かを調べなくちゃならない。子基板がついたままだと配線を追うのが困難なので子基板外しがベストの方法だと思う。調べた結果は次の通り。
メイン基板の部品面から見てだよ
さらに各端子をメイン基板上で配線追跡すると、OUT2はRCAのL-GND、OUT4はR-GNDで、OUT1,OUT3はそれぞれL,Rのプラス。INPUT1,2とINPUT3,4は真空管バッファからのL,Rの入力である。このINPUTとOUT端子をL、Rごとに繋いでやれば良いことになる。

OUT2,OUT4のGNDをどうするか迷って、とりあえずLとRをコネクタのところで短絡。しかし信号のグランドを浮かしたのは失敗だった。回路上のノイズが酷くなって音は悪いしリモコンがまともに動作してくれなくなってしまった。L、RのGNDは短絡したら、さらにメイン基板のGND(ちょうどプラグのR-GNDの真上、ちょっと長い端子)端子に繋げてきちんと落としましょう。さらにSTAND-BYとGND端子間を50kΩの金属皮膜抵抗で繋ぎました。iBlueTubeの電源を入れるとSTAND-BY端子が5Vになって、これで本来のTDA7377が起動します。この時にわずかな電流がSTAND-BY端子から流れるはずなので50kΩの負荷を与えて電流が流れるようにしました(抵抗値は適当です。マイコンのpinをプルアップする時に10kΩを使うので、それより負荷を高めにしてみました。)。これでリモコンが正常に動作するようになりました。

 次はヒスノイズ対策として目をつけた3端子レギュレータにパスコンを入れました。

入力側に10uFの電解コンデンサ。これはメイン基板の裏からレギュレータの足の上にハンダ付け。出力側は0.1uFの積層セラミックコンデンサを部品面側から、レギュレータがハンダ付けされてる足のところでハンダ付け(面倒くさい!)。でも結果としてヒスノイズを消す効果がありませんでした。

狭くて難しい作業なのでやらずに済むのは改造が楽でいいですけどね。

あと試すとするなら3端子レギュレータ7806を別のメーカーのモノに換えてみることかな。それなら作業として割と簡単です。ノイズの放射源はiPodまわりのデジタル回路かもしれない。デジタル、アナログ混成回路のノイズ対策は難しい。

 改造作業が終わったので全体を組み立て直しです。


 試聴! バッファーアンプになってしまっていますので、今度はアンプ内蔵のアクティブスピーカーが必要です。TimeDomain lightを繋ぎました。

TimeDomainの音に真空管の倍音感がしっかり追加されました。iPodの充電機能をONにするとヒスノイズがのるのは相変わらずですが、また思いついたら対策してみます。

Posted: 水 - 7月 18, 2007 at 10:28 午後            


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