MacでWiiリモコン計画(発表と同時に終息)


今日は休日2日目だったのだけど、今年の研究費の事で言い知らせがあったせいか、気分が良かったので午後から久々に工作してみた。プレゼンとか講義とかでMacを操作するときリモコンとしてWiiのやつを使おうとやっているんだけど、そのためのガジェット製作。

ちなみにMacOSでWiiリモコンを使うためのドライバとしては「Remote Buddy」というシェアウエアがある。
http://www.iospirit.com/index.php?mode=view&obj_type=infogroup&obj_id=24&sid=9743085G4949049a2a64e1ea
これ何が凄いってBluetoothから赤外線までリモコンの持つ通信手段を全て駆使できるってところ。他にもMac用として馴染みのあるリモコンが本来の用途を越えてMacの操作全般に利用可能になってしまう。

 これを使えばWiiリモコンのボタンを色々と割当られるので、まあ、そのままで使えるっちゃあ使えるんだけど。Wiiリモコンにだけあるんですよ「赤外線マウスモード」って設定が・・・。そう言うと
「へ〜〜。WiiリモコンってBluetoothと赤外線のハイブリッドなんだあ。」
って思うでしょ。でしょ。だよね。
 違うんだな。WiiリモコンはBluetoothしか通信手段は持っていません。そもそも赤外線リモコンの場合、リモコン側に赤外線で光る発光ダイオードがあって親機に赤外線の受信器がある。Wiiリモコンには赤外線発光ダイオードは付いていない。代わりに赤外線受信器が付いている。親機とリモコンとの関係が逆になっているわけ。つまりMacの傍らに赤外線発光源を置いてやれば・・・Wiiリモコンが光源と内蔵受信器との相対方向を割り出して、情報をBluetoothで返す・・・マウスになるって寸法だ。
「でもWiiリモコンと言えばモーションセンサー(加速度センサー)があるでしょ!」
そんな声も聞こえてきそうです。確かにモーションセンサーでマウスカーソルを動かすドライバも世の中には出回っています。
DarwiinRemote
http://blog.hiroaki.jp/2006/12/000433.html
これを愛用している人も確かに多い。でも私の場合はしっくりこないのです。

#マウスカーソルをリモコンの空中操作で制御しようとする時、最も直感的なのは、リモコンによって指示する方向をパソコン画面上のポイントと対応させることじゃないか!

と思うわけですよ。私の場合。
 ゲーム機のリモコンで「方向キー」、「ジョイスティック」、「加速度センサー」を使ってマウスカーソルを制御しようとすると、位置制御じゃなくて、移動ベクトル制御になってしまうわけだ。そりゃそうだよね。ゲームってそういうものが主でしょ。でも移動ベクトル制御でマウスカーソルを操作しようとすると、ちょうど良いタイミングでリモコン動作を止めなきゃならない。これには慣れが必要だ(実はパソコンのマウスやトラックパッドだって位置制御ではなく移動ベクトル制御なんだけど、Macの場合、速度も含めた動かした距離感を絶妙に画面上の移動距離として対応させている。そこんところが人間工学しているわけだ)。加速度センサーに至っては、まるで、お盆の上の玉を落とさないようにA地点からB地点まで移動ってな感じになる。そんなゲームみたいなことパソコン操作でやってられんっしょ。

 能書きはともかく工作は至って簡単。豆電球を点灯させる回路を作るようなもんだ。

単4電池2本を直列(3V)にして、間に100Ωの抵抗を挿んで、赤外線LEDを繋いだだけ。赤外線LEDは壊れた家電のリモコンをバラシて基板からひっぺがして再利用。抵抗は何かのキットを作った時のあまり。あとはON/OFFスイッチ。

このように光ります。目には見えませんが携帯カメラは赤外線に感度があるんで写ります。
 このLED点灯箱をMacの上に置いて・・・


はい。こんな感じでWiiリモコンによる空中マウス操作ができました。

Posted: 木 - 7月 16, 2009 at 09:15 午後            


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