VTOS金星観測週間終わる


今朝、最後の金星観測を行った。あれから金星の夜面を撮影する工夫を色々試し、ついに巧いやり方を見つけ出した。

　この画像が成功した１枚。画面左半分に太陽観測用の減光フィルムがかかっている。金星の昼側は夜側より4000〜10000倍明るい。しかし完全に隠してしまうと金星の輪郭をつかめなくなってしまうことから、今回の減光案に行き着いた。左半分側に淡く三日月のように浮かび上がっているのが金星の輝いている部分（昼側）だ。右半分側に夜側が写っている（はず）だが、画像上で目立っているのは非常に明るい昼側からの漏れ光。画像処理をしないと夜側の様子ははっきりしないだろう。そのくらい今回の観測は技術的に難しい（非常に興味深い）。
　さてタイムリミット３０分の間に矢継ぎ早に画像を取り続け

我々（森由貴嬢）の観測週間は終わった。森由貴嬢、最終日に手応えを掴んだのか「もう一晩観測させて欲しい」と悔しがっていた（立派立派）。付き合ってやりたいが私の一存ではどうにもできない。次のチャンスは１年後になる。研究者にとってマシンタイムはとても貴重なものなのだ。
夜明けの大撫山に消え行く金星
凍える観測ドーム
なゆた用に生まれ変わった新VTOS
新VTOSよ。初仕事ご苦労様。いきなりの難問題によく応えてくれた。

Posted: 金 - 3月 3, 2006 at 02:35 午後            

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