今年のペルセウス座流星群は大嵐!


毎年8月12日は流星群を見ようということで、職場では1年最大のイベントを打つ。
今年は宣伝にも力を入れ、地元商工会等々にも多数協力を取り付け、イベント屋のバンド団体から何組か派遣してもらい、さらにピアニストも呼び、星好きには定番の有名ミュージシャンも呼びーので盛り上がった。 そうすべては順調に進んでいたのだ・・・夕方の7時を回るまでは。スタッフの一人が注意を発した。
「雨雲が来ている。」

別のスタッフが言った。
「雷もくるんじゃない?」
私もつられて西方の空を見ると、西空を覆う雲から下にのびる雲柱が2〜3本見えた。
「竜巻ができるかもしれない!」

公園広場に集っていた1000人強のお客さんに直ちに避難を促して天文台館内に避難してもらった。
出店のテントを速やかにたたみ、できる限りの雨じまいをして、スタッフたちも天文台に避難すると大型台風のような暴風雨が突然襲ってきた。
「奥の出店が逃げ遅れているぞ!」
誰かが叫んだ。私を含めて6〜7名が救助に向かった。

 テントでは逃げ遅れた出店者5名ほどがまさしく逃げ場を失った小動物のようにテント中央で固まって梁にしがみついていた。救援隊は素早く六本の柱を掴んでテントを折り畳む体勢に入った。しかし逃げ遅れた人たちは凍り付いたように尚もテントの中央で固まっている。そうこうしているうちにいよいよテントは風で吹き飛びそうになり雷鳴はすぐ近くに迫った。
「このままでは落雷で全員死ぬぞ!」
「テントもろとも吹き飛ばされるぞ!」
私はテントの中央でフリーズしている(遥か年上の)人たちに叫んだ。
「早く出て! 早く逃げろ!」
テントの柱をやっとの事で折り畳んで全員が必死に走って天文台に逃げた。天文台のエントランスまで駆けて来た・・・その時!

大勢の注目の中で私は前のめりにコケた・・・爆笑が巻き起こった。しかも右膝をアスファルトに打ち付けてしまった。立ち上がるとジーンズの両膝に穴が空いていた。

嵐が去ると出店のテントは吹き飛ばされ、ステージのJBLの大型スピーカーはなぎ倒され、公園内の木がぼっきり折れていた。

#後日画像をもっと増やします。

Posted: 日 - 8月 13, 2006 at 02:54 午前            


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