ロータリーエンコーダの学習


この夏は猛暑だわ忙しいわで集中して実験ができていない。とは言え、ポテンショメーターを使った角度制御の次はデジタルの角度検出器(ロータリーエンコーダ)を使ってみようということでボチボチとやっていました。

 まずは秋月電子で売っていた8bitのロータリーエンコーダのドライバを組み立てて小手調べ。これは難なく成功。せっかくなのでキットの基板に汎用のIF基板を載せてドライバに他のエンコーダも繋げるようにした。キットについていたのは摺動式のオモチャですしね。
 そしたら同僚のS研究員が

「こんなエンコーダーがいらなくなった装置から取れましたけど・・・」



というので、次はこいつを動かしてみようというわけです。ハイアマチュア天文家なら良く知っているAstroScaleっていう汎用の赤道儀座標出力装置のエンコーダです。ちょっと入手が難しい高分解能な製品。ネットで技術情報を漁ってみたのですが生産終了からかなりになるのでメーカーのサイトに資料なし。アマチュアのハッキング資料にも期待したのですが見つからず・・・それじゃあとケースを開けて、インタフェースに使っているminiDIN-8コネクタの結線を調べてみました。


黒がグランドなのは間違いないとして2pinをまとめて使っている緑が電源に違いない。それなら赤,白がそれぞれA相,B相どちらかの信号線だろうな・・・ということで、ドライバーとエンコーダを繋ぐコネクタ変換基板を作ってさっそく実験。電源電圧も正直不明なのですが、まずは5Vで壊れることはないでしょう。

こんな風にエンコーダに電源を繋いで出力信号をオシロで見てみました。


げ!2相のうち片側(白い線)からしか矩形波が出ません。
 エンコーダは赤経軸用と赤緯軸用と二つあったので、別のを繋いでみて同様なら変換基板の導通、別のでうまくいくならエンコーダの問題だろうと当たりをつけて調べてみると、どちらのエンコーダからも1相からしか信号が出ません。ところが変換基板の導通も問題なし・・・これは・・・もしかしてminiDIN-8のpinアサインを見当違いしたか!?

 しかたがないので再度エンコーダを開いて、今度はフォトインタラプタの配線まで調べることにしました。

中身は電気的にどうってことない単純な装置です。

なんと赤い配線とフォトインタラプタのひとつの端子間に抵抗が渡してありました。赤が電源だったかなあ・・・。

 フォトインタラプタはSHARPのGP1A35R。今度はデータシートもDLしました。

やっぱ赤が電源だわ。しかも7V入力なのね。緑がA相,白がB相。
 

Posted: 木 - 9月 6, 2007 at 12:36 午前            


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