VTOSアップグレード開始


長い休養を挟んだので結構はっちゃきになって仕事を進めています。
7日に出勤すると、予想通り、VTOSの制御と高速画像処理の為のニューマシンとそれらを繋ぐ為のアイテムが届いていたのでさっそく組み立て、繋げ、ソフトをインストールし、観測野帳データを移植し、遠隔操作プログラムを再コンパイルし・・・

あっちなみにVTOSでの観測記録には、CalenderMemo っていうフリーウエアを使わせてもらっています。これがどれほど凄いかはこちら「CMとは」を読んでいただければきっと驚愕していただけると思います。これタダですよタダ。WordやExcelを使いこなすとか、とんちんかんなこと言ってるパソコン“ままごと”ではわからないソフトウエアデザインの妙が味わえますよ。

 ・・・(話を戻して)今日の午後にはVTOSに灯を入れて動作確認。VTOSに組み込まれている制御PC(Windows2000)にMacに繋げたおニューのハードウエアRAID(5)を自動マウントさせるのに手間取ったけど、ごらんの通り無事に新しい遠隔制御用Macで現状復帰できました。再来週にはVTOS本体に改修作業が入るため搭載機器を全部降ろしちゃうので、その前に新システムでの動作チェックをやり終えなければならないのよ。しかし今度のシステムのパワーったらウププです。

PowerMac G5 Quadコア(左:画像処理専用に導入したものをスライド)を遠隔操作(マン・マシンIF用)に投入、データのR/WにもCPUパワーは温存しつつ転送速度220MB/sを出せる、Sonnet FUSION400Q というハードウエアRAIDを奢りました。これで制御PCのリモートデスクトップ画面だってびゅんびゅん飛んで来い、高速カメラのモニタリング映像だってびゅんびゅん飛んで来い、それでも観測操作のレスポンスは一瞬状態です。
 これまで観測装置の吐き出すデータは光ファイバーのGbitイーサネットを使って望遠鏡と制御室のコンピュータでやりとりしてたのですが、全てのマシンに1000BASE-SXのIFCを揃えるのが大変なので・・・

このメディアコンバータ を噛ましてやりました。これでVTOS周りのコンピュータは全部RAIDに書き込まれたデータに直接アクセス(ルーティングなしで)できるわけです。
 それでいよいよ・・・

ニューマシンXeon(8コア)のMac Proの開封式を待つばかり。右にあるのは今回退役したPowerMac G5 1.8GHzシングル(私物)です。これがソフトウエアRAID(10)と遠隔操作を受け持っていました。システム移行が済んだら自宅で使っている6年間連続稼働無故障のPowerMac G4をリプレースです。

 めざとい方はお気づきでしょう。そうです。完全にネットワークがボトルネックになってます。観測装置が進歩してデータ取得レートが上がったら、次世代の10Gbitネットワーク(またはSAN - Storage Area Network)環境を導入することになるでしょう。

Posted: 金 - 3月 7, 2008 at 03:01 午前            


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