超望遠でバーチノフマスクを試す

望遠レンズも500mmともなれば無限遠を安易に合わせることはできない。
古いマニュアルレンズでも、このくらいになるとオーバーインフィニティになるように調整されているから。
だけどただファインダーを覗いて星でピントを合わせるのはしんどい。そこでピント合わせの小道具として天体写真家の間で定番となているのがバーチノフマスクという代物だ。
IMG_0356
本来であればライブビューが使える今どきのCMOS撮像素子を使ったデジカメがピント合わせがやりやすく定番なのであるが、最初のバーチノフマスクのテストはあえて
・ライブビューなし
・暗いペンタミラーファインダー
のPENTAX K-mで実施してみた。

まずは無限遠指標に合わせて撮ったシリウス。焦点内像になっているようだ。
IMGP0945
K-m + Tamron SP 500mm F8 55BB(ISO 100, f8, SS1)
画角1/4をトリミングして拡大。

次に無限遠側いっぱいに押し当て。焦点外像になったようだ。
IMGP0946
撮影データは上に同じ。

ファインダー像を見て目の子でピント合わせた結果。
IMGP0948
結構、目測でもいける。もちろんうるさく言わなければ。
ピントが合ってくると干渉縞のせいで星像が小さく伸びて見えるのでなんとなくわかる。
実際にバーチノフマスクで合焦像がどうなるのかはググって調べてみておくれ。

その後、フォーカスリングを微妙に弄ってみて星像の伸び具合が歪に見えたり整ったりするのがK-mのペンタミラーファインダー越しでも判ってきた。
8写目で妥協した結果がこれ。
IMGP0953
ピントに納得がいったらバーチノフマスクを外し、そのまま撮影対象に向けて撮れば良い。
この辺りになると超望遠レンズではフォーカスリングの微妙な触り加減で変わるので再現性はないと思って良い。
天体望遠鏡を使って撮る人は、もっとがんばってくださいってな感じ。

IMGP0955
K-m + Tamron SP 500mm F8 55BB(ISO 100, f8, SS1/250)

バーチノフマスク。PENTAXのファインダーならライブビューに頼らずとも結構いけますぞ!
純正レフコンバーター(2倍のマグニファイア機能あり)を使えばもっと楽になるかな。