JPEG撮って出しでキレイな天体写真

・・・と銘打った作戦も赤道儀を使ったオートガイド撮影まで踏み込みました。ちまたではダメ赤道儀と言われるビクセンSXW赤道儀の調教もなんとか上手くできたことで、1月下旬は最終仕上げで3天体を撮って第1段階がほぼ達成ですかね。

まずは1/25のエントリーに追記した27日の馬頭星雲。
IC434_140127d
PENTAX K-01 + Tamron SP500mm F8, (ISO1600, 8分×6)
SXW赤道儀, 笠井トレーディング GuideFinder-80 + SBIG ST-i, CCDOPSオートガイド
星雲を目立たせるため(不自然で好きじゃないけど)強めのトーンカーブ補正を施した。
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SXW赤道儀の使いこなしアイデアを試す

昨夜は私にとって年明け初の星撮り機会の到来だった。
予報は晴れで気温は3月なみに暖かい。しかも朝から勤務ではあるものの、翌日(つまり今日)は午後から勤務なので、ちょっとくらい夜まで残っても睡眠はなんとかなる。

日中から、ちょっとした時間を見て、赤道儀に搭載するカメラ&ガイド鏡のバランス取りとアライメント、赤道儀の赤緯方向のフリー回転をスムーズに調整。そそくさと夕食をとって暗くなるのを待った。

今日のオートガイド試験での試みは二つ。一つは望遠レンズをつけたカメラを2点で支える新しい治具の投入。そして自動導入機能でオートガイドに影響すると思われる座標校正(これもアライメントと言う)方法に対するアイデアだ。

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これが望遠レンズ付きカメラを支える新投入の治具。
通常、カメラ本体の三脚ネジだけで全体を支えると、望遠レンズの重みでカメラが回るように動いてしまう。レンズの先を鏡胴外径より大きめのガイドスコープリングで固定すればこれを回避できるという寸法。赤道儀に望遠鏡などをつけるアリガタを段違いにして繋いで、下段の方にアルカスイス規格のクイックリリースを直交に2段重ねカメラの位置を前後左右に調整して取り付けられるようにしてある。レンズの種類によって外径が変わったり、カメラ本体ごとにレンズの高さが変化する分は、ガイドスコープリングの内径に余裕を持たせてフレキシブルに対応できるようにしてある。PENTAXのカメラ、200mm F2.8、300mm F4、500mm F8(ミラーレンズ)クラスの望遠レンズならOK。カメラは縦位置でも横位置でも取り付けOK。
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SXW赤道儀でのオートガイド試行錯誤

12月は月が気にならない中旬までSXW赤道儀でのオートガイドを試行錯誤。
SXW赤道儀は精度の良い架台ではない。2つの軸の直行度とかあるけれど、まず主たる原因はベアリングの数をケチっていることによって回転のスムーズさに欠けることだろう。そこに持ってきて使用しているサーボモーターのトルクが弱め。特に赤緯軸は相当に反応が鈍く速度ものろい。
まずは動きだしの悪い赤緯軸のウォームホイルのバックラッシュを調整。そしてオートガイドを実行する上で最初に行う儀式。(赤径、赤緯)2軸に制御信号を送った時に生じる移動量を計測するキャリブレーションってのがあるんだけど、これの成功率を上げるためのソフト上のパラメータを見つけることだ。

12月8日までに、こいつを煮詰めた結果。移動量を計測するのに赤径軸で5秒以上、赤緯軸で30秒以上の駆動信号送出を行わないといけないことがわかった。
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SXW赤道儀初使用

2日、3日と夏に購入したまま動作確認のみで放置していた中古Vixen SXW赤道儀をようやく初使用した。
Tamron SP500mm F8(ミラーレンズ)をSBIG ST-iオートガイドカメラで自動導入&オートガイド撮影してみようというテスト。
3日は自動導入までは行ったものの、ST-iからの制御信号を赤道儀が受け取っていないのか、ガイドエラーの修正が働かず敗退。4時間やってもだめだった。

4日はSBIG日本代理店の国際光器に電話で相談。SXW赤道儀のStarBookコントローラ(自動導入などを司るリモコン)内のジャンパピン(オートガイダー端子のピンアサインを変更する)の設定が、ST-iなど業界標準になっている規格に合っていないんじゃないかと言われてピンと来た。

中古で買った赤道儀だから前の持ち主がVixenのオートガイド装置AGA-1を使っていた可能性は確かにある。StarBookソフトウエアのオートガイダー設定のデフォルトはSTD。内部のジャンパピンもSTDになっているはずだが・・・中を開けたらビンゴ! AGA-1のピンアサイン設定になっていた。ST-iを付けCCDOPSというSBIG純正のカメラ制御ソフトから赤道儀に駆動信号を送ってみたら今度は動いた。
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