ああ Windows・・・

天体写真用(カメラの制御とオートガイダーの制御)に Windowsノートを買い増しした。
今回も Lenovo だけど ThinkPadブランド。Edge E130 の Celeron 1007U が載っているヤツをメーカー再生で。
27,800円(誰が好き好んでWindowsPCに5万円以上出しますかっての)。
午前中に届いたので、起動して、Lenovoのサービス享受アプリを言われるままにインストールして、Windowsアップデートをかけることにした。
いきなりリカバリーディスクを作成しようとも考えたんだけど、過去の2製品(IdeaPad S206,S300)はどちらもエラーを起こして作れなかったので、今回は最初からやらないことにした。
一通りアップデートをかけたらディスクのバックアップソフトをインストールして、内蔵HDDの換装用に購入したSSDにハードコピーして入れ替えて、それからじっくり自分の環境を構築するつもり・・・でいた。
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Lovejoyの画像処理試行錯誤

13日に撮影したLovejoy彗星の仕上げ処理を色々と試行錯誤してみた。
目的は彗星の尾を上手く出すこと。
まずはトーンカーブを少し変更して
Lovejoy_2minx18b
こんなん。まあましになった。コマの集光具合と拡散具合の雰囲気はリアルかどうかはともかく、こっちが好きかな。
この画像、元は2分露光した18枚を重ねたものだ。

私はMacを使っているのだけれど、Macではどんな画像処理ソフトがあるのかと興味がある人もいるだろう。
お勧めは「Lynkeos」
http://lynkeos.sourceforge.net
惑星の画像処理メインのソフト(Windowsで言うRegistax)だが、サイズの大きい星野写真の処理にも使える。
RAW画像も直接読み込んで処理できる。

さて彗星は星空を動いていくので彗星のコマを使って位置を合わせて加算していく。そうすると、当然だが、星は流れて重なってしまう。
Lynkeosのスタッキング(画像の重ね合わせ)処理のオプションをいじってみたら、比較暗合成的な重ね合わせができることがわかった。
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あけましておめでとうございます

年明けは、予想外の大型客人(そう! ラブ女医・・・いやいや Lovejoy彗星 C/2014 Q2)が現れてちょっと話題をさらっております。そうそう。「次回は8000年後という極めて珍しい・・・」なんてマスコミがあおっていますが、この手の新発見の彗星ってのは太陽系外縁のオールトの雲あたりから来ますので何千年周期なんてあたりまえですから。珍しくもなんともないです。そういうのが1年に何個も見つかっているわけでね。

ハレー彗星みたいに76年周期ってな、ある意味、かろうじて人間のタイムスケールで測れるような彗星は、これまでに太陽を何周したかわからないくらいです。歴史資料に何度も記録されています。ハレーさんは資料を調べて、この76年周期の彗星を予測して名前を残したというわけですから。そういうやつはとっくの昔に誰かに目撃されているわけです。

ただ今回のラブジョイ彗星がここまで明るくなるとは思っていなかったんで私は完全にノーマーク。年が明けてみたら、これは何かしておかなければってとこにまでなっていました。

そこで世間の3連休からズレて3連休となった昨夜、自宅の駐車場で撮ってみましたよ。
IMG_1287 もっと読む...

カシオペア座に凝る

9月から「カシオペア座」の撮影にはまっていた。
某・石鎚山あたりで星をお撮りになっている方の画像を見てキレイだなあと思ったのがきっかけ。カシオペア座は秋の天の川のただ中にあって、星が沢山写り近くには二重星団(ペルセウス座だけどね)もある・・・くらいは知っていたのだけれど、実は赤い散光星雲がちりばめられていて、その画像は実に美しかった。

それでおいらもカシオペアの画像を星雲つきでと考えた次第。

だけどね。結構むずかしかった。
最初はVoightlandar ULTRON 40mmで、お手本となった画像よりもちょいと広く撮ってみた。
IMK51195
PENTAX K-5IIs + ULTRON 40mm F2(f2.8, ISO800, 90秒×12)
まあ控えめの露出なんだけれど、撮影時間が21時だと、この頃はカシオペアも高度が足りなくって空ももやっとしていて街明かりの散乱で空がグラデーションになって被っている。露出も伸ばせないしグラデーションのある被りをがんばって補正する甲斐もなさそうなので、とにかく透明度の良い夜を待ってみた。

10月2日になって少し良い夜があったので、カシオペアが最高高度に達する0時頃まで待って再チャレンジしたのがこれ。
Cassiopeia141001b_DxO
PENTAX K-5IIs + ULTRON 40mm F2(f2.8, ISO1600, 60秒×4)
露出を気持ち上げて16枚ほど撮ったのだけれど街明かりの散乱が最も弱い最後の4枚だけ使った結果。
星雲は写っているんだけど、どうにも浮き上がってこない。

光害カットフィルターを使って空を暗くして星雲を浮かび上がらせてみようかと思い立ったのだが問題発生。
このフィルターは光の干渉を使って蛍光灯や水銀灯などが放つ特定波長の光をカットするのだけれど、フィルターに対して光が斜めに入ってくると調子が狂ってしまう。40mmだと視野が広すぎて画角の端まで効果が出ないのだ。
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RAW現像ソフト

先日撮った天体画像をソフトを変えて再処理してみた。
前回のエントリーでRAW現像した画像の処理の流れ(と使用ソフト)は
1)Apple Aperture 3 を使ってPEF(RAW)画像を16bit TIFFで書き出し
2)Nebulosity 3 でTIFFを開き、5枚ずつ平均加算コンポジットし、2段階かけて全画像を1枚に平均加算
Neb
3)Photoshop CS5 で色調やトーンカーブを調整してJPEGで書き出し。完了

Nebulosity は冷却CCDでの撮影と1次処理が中心のソフトなのでデジタルカメラのRAWは殆ど対応していない。制御可能な冷却CCDカメラのRAWとFITS(天体画像専用)形式を扱うソフト。そして驚いたのが Photoshop CS5 の Camera RAW プラグイン(v6.7)で PENTAX K-5IIS のPEFが読み込めなかったこと。バージョンが古くて対応してないしアップデートもない。

がっくりきて Adobe Creative Cloud の「フォトグラフィプラン」に加入しましたよ。最新版の Lightroom と Photoshop をゲット。そして調べたら Lightroom に「LR/Enfuse」ってプラグイン
http://www.photographers-toolbox.com/products/lrenfuse.php?sec=main
をインストールして使えばRAWファイルの加算コンポジットができることがわかりました。お試し版を使ったらCreative Cloudの Lightroom 最新版でも動作することが確認できたのでドネーション料を気持ちで支払って正式版に。

かくしてソフトを変えて処理し直してみたってわけ。
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