Lovejoyの画像処理試行錯誤

13日に撮影したLovejoy彗星の仕上げ処理を色々と試行錯誤してみた。
目的は彗星の尾を上手く出すこと。
まずはトーンカーブを少し変更して
Lovejoy_2minx18b
こんなん。まあましになった。コマの集光具合と拡散具合の雰囲気はリアルかどうかはともかく、こっちが好きかな。
この画像、元は2分露光した18枚を重ねたものだ。

私はMacを使っているのだけれど、Macではどんな画像処理ソフトがあるのかと興味がある人もいるだろう。
お勧めは「Lynkeos」
http://lynkeos.sourceforge.net
惑星の画像処理メインのソフト(Windowsで言うRegistax)だが、サイズの大きい星野写真の処理にも使える。
RAW画像も直接読み込んで処理できる。何よりUIが分かりやすい。

さて彗星は星空を動いていくので彗星のコマを使って位置を合わせて加算していく。そうすると、当然だが、星は流れて重なってしまう。
Lynkeosのスタッキング(画像の重ね合わせ)処理のオプションをいじってみたら、比較暗合成的な重ね合わせができることがわかった。
そうすると
Lovejoy_150113_minstack
おおお。星が消えた。
これは尾の様子がわかる。だけど星が消えちゃうと尾がどれほど伸びているのか比較するものがない。
この画像を活かして星を(できれば)点で付け加えることはできんだろうか。

それじゃ撮った画像の1枚(彗星も星も止まっている)
Lovejoy_2min
を彗星だけの画像に重ねてやればいいんじゃね・・・でやってみた。
Photoshopを使って彗星だけの画像と2分露出の画像1枚を比較明合成。
Lovejoy_150113_mnstck_plus1
まあいい感じになりました。
一つやり方を覚えた。