やっぱりWindowsは・・・

21日は注文していた品物がバタバタと届いた。
その中で最重要なのが Windows7 の安ノート。Lenovo IdeaPad S206 とかいうヤツ。2.5万円程度。
こいつで PENTAX K-m の天体写真撮影における不備を完全に克服するのだ。

どういうことかと言いますと、K-m とWindowsPCをUSBケーブルで繋ぎ、PC側のソフトを使ってカメラの各種設定からシャッター制御、タイマーを使ったタイムラプス撮影までやってしまおうというわけ。元々、このカメラは赤外線リモコンによる遠隔シャッターがせいぜい・・・なので、天体写真は無理じゃん扱いされていたのだ。だけど K-m は普及型デジタル一眼としてCCD撮像素子を搭載した全メーカー通して最後のモデル。CCDデジタル一眼の最終型として是非とも天体写真に使ってみたい。

早速セットアップ作業開始。あ〜これが一番おっくうだ。MacとWindowsでは隔世の違いがある。
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電源入れてしばらく待つと・・・

何これ!? MacのWelcomeとそっくりじゃん。壁紙も含めて。
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ここからユーザー情報を入力してネットに繋ぐまではスムーズであった。Windows7 進歩してる。

しかーし、ここから Windows PC の洗礼を受けることになる。初期状態に戻すためのリカバリーディスクを作成せにゃならん。
私は、こういう製品が通用しているところにWindowsPC業界の酷さを感じる。
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しばらく進んで驚愕した。わたしゃ余ったUSBメモリでも使えばいいやと思っていたのだが・・・。
Lenovo自慢の「OneKey Recovery」とかいうシステムじゃリカバリディスクは
「CD-RかDVD-R」しか使えません。
「CD-RかDVD-R」しか使えません。
「CD-RかDVD-R」しか使えません。
とぬかしやがる。このモデル、光学ドライブ付いてないんだけど。

「ちっ」と舌打ちして、姫路まで2時間半かけてポータブルマルチドライブを買ってきましたよ。

「これでいいのか? ああん!?」
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と言ってリカバリディスクの作成を始めたのはいいんだが・・・。今度は途中でソフトウエアが内部エラーを起こして先に進まん。
途中でエラーを起こして先に進まん。
途中でエラーを起こして先に進まん。
DVD-Rのディスクを3枚無駄にして諦めた。一気に脱力感を感じる。

気分をなんとか持ち直してメモリの換装(2GB→4GB)と内蔵ドライブ換装(320GB HDD→300GB SSD)作業に移った。
ちなみにSSDは PowerMac G5 2.5GHz Quad に使っていたお古の使い回しである。
PowerMac G5はソフマップに3万円で売りました。2005年モデルですが何か?
PowerMac G5はソフマップに3万円で売りました。2005年モデルですが何か?
PowerMac G5はソフマップに3万円で売りました。2005年モデルですが何か?

まずは要らないソフトをアンインストールして、ちょっとでもコピーする量を減らす。
Amazon から「HD革命 CopyDrive ver.5」をダウンロード購入・インストールして内蔵HDDのハードコピーをSSDに取る。
しかし、ここで内蔵ドライブにエラーがあるからチェックディスクをかけろと言ってきて進んでくれない。
もしかしたらリカバリーディスクが作れなかったのも、これが元凶か!?
それで再起動とCHKDSK(オプションをつけたりしても)をかけたが特にエラーらしきものはなし。
再起動とCHKDSKを5〜6回やるはめに。
再起動とCHKDSKを5〜6回やるはめに。
再起動とCHKDSKを5〜6回やるはめに。
「CopyDrive」のコピー機能にはディスクチェックでエラーがあっても無視して作業を継続するオプションがあったので諦めてコピーを取った。
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コピーは2時間ほど。

さて今度は IdeaPad の開腹だ。
ボディー下のゴム足ヒンジ側の2つを捲るとネジがあるので外し、ヒンジ側を奥にボディーを裏返した状態で、左上から反時計回りにドライバーで隙間を広げるようにボディー上下を繋いでいる爪を外していく。
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爪はヒンジのところにもあるので1周ぐるりと外して行く必要がある。
意外だったのは IdeaPad のボディ。プラスチック成形の精度がとても良い。爪も小さく固くないもので無理なくはめ合いできている。
この辺りは IBM から ThinkPad ブランドを引き継いだだけのことはある。立派な製造技術(心がけ)と言えるだろう。
ボディーの下が外れたらメモリと内蔵ドライブを取り換えるのは簡単だ。
内蔵ドライブの方はケーブルを止めているテープを剥がして金属製のカバーを外し、
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ドライブを差し替えるだけ。
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おしまい。無事起動し、メモリも4GB認識しているのでOK。
ただし・・・32bitWindows7 はメモリ4GB積んでも使えるのは3.49GBまで。
こんな不条理は 2007年の Mac mini しか知らん。しかも Mac mini はハードウエアの都合だ。32bitWindowsはハードが何であれメモリを4GB認識しても使えるのはもれなく3.49GBまで。
32bitWindows4GB認識しても使えるのはもれなく3.49GBまで。
32bitWindows4GB認識しても使えるのはもれなく3.49GBまで。
なんかもう実装技術のレベルが古くさすぎて呆れてしまうわ。32bit版と64bit版と別れていたりエディションがホームだプロだと幾つもあるところからしてうんざりなんだが。


今回もマイナートラブルに見舞われて、その度にググってみて感じたんだが Windows PC ってのは情報が少ない(断言できる)。ちまたで言われているMacに対する揶揄とは全く逆だ。恐らくはOSのシェアの割にPC製品のメーカーシェアは小さく、さらにモデル毎で考えると微々たるものだから、ハードウエア毎の分解やらメンテ、不具合の情報は恐ろしく少ない。実質的な情報量で言えばMacとは比べ物にならない。みんなが使っているとか聞ける人が多いからって言われているが現実はこうなのだ。
モデル単位での数が少ないか、使い込んでいる人が少ないか、どっちにしてもWindows PCなら情報があるなんてのは錯覚だ。
モデル単位での数が少ないか、使い込んでいる人が少ないか、どっちにしてもWindows PCなら情報があるなんてのは錯覚だ。
モデル単位での数が少ないか、使い込んでいる人が少ないか、どっちにしてもWindows PCなら情報があるなんてのは錯覚だ。


まあいい。リカバリディスクの問題は未解決だが一応ベースとなる環境は整った。
Pentax K-m をリモート制御するPCを仕立てるのが目的なので必要なソフトは限られている。
1.PK_Tether(テザリングソフト:ここではリモートコントロールソフトの意。フリーウエア)
2.iStars(星空シミュレーションソフト:Mac版が最初でシンプル。何がどっちにあるか知るには充分。フリーウエア)
3.YIMG(天体画像処理・RAW現像ソフト:天体画像の処理に特化している。現場確認用。フリーウエア)
4.EverNote(クラウド型メモソフト:観測ログの記録、取り扱い説明書の参照、備忘録の記述・参照。フリーウエア)

デスクトップをアイコンで散らかすのは大嫌いなので最終的にこんな感じになりました。
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動作確認もこの通り。
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えっと。そんなに毛嫌いするなら何故にWindowsノートを買ったんだよって疑問があるでしょ。
MacBook Airは持ってるし、それにBootCampでWindowsをインストールすれば済むことだし簡単だ。
でもなあ・・・MacBook Air を夜露に晒すなんてもったいない使い方はしたくない。MacOS環境のリソースをWindowsなんぞに裂くのも嫌だし、Windows単体で買っても1万円近くするでしょう。

壊れるかもしれない環境下での仕事は新品状態から中古も同じ、製品から製造者の愛情もメッセージも感じない、単なる流通パーツのアッセンブル品に過ぎない安かろう悪かろうのWindows PCでやればいいと思うよ。