年末年始のレンズテスト結果

年末年始は実家で、そして仕事始め早々に帰宅後駐車場で、手持ちのレンズで天体撮影テストをやりましたよ。
PENTAX M 100mm F2.8(撮影地は水戸市の実家)
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K-5 IIs + M 100mm F2.8 + O-GPS1(ISO 1600, f2.8開放, SS60:空の被りだけ補正)
周辺減光があるし星像も僅かに甘いけど開放から充分に実用的。

PENTAX FA 77mm F1.8 Limited(撮影地は佐用のアパート)
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K-5 IIs + FA 77mm F2.8 + O-GPS1(ISO 1600, f2.8, SS120:空の被りだけ補正)
FA 77mm F1.8 Limited が天体写真用として便利なところは、まず、オートフォーカスレンズにもかかわらずオーバーインフィニティが無く(あるいは無視できる)、無限遠がフォーカスリングの押し当ててで済むところだ。そして開放から平坦で隅々まで整っている。ただし星像は全域で綺麗な丸に滲み、四隅では星像が放射状に少し伸びる。
f2.8まで絞ると滲みは消えシャープになるが星像の伸びは消えない。
私は、この開放での丸く整った滲みと四隅に見られる放射状の流れこそが、FA 77がポートレートレンズとして絶賛される味付けと見た。
この収差が立体感やピンの来ている主題から周囲への滑らかなボケのグラデーション、ある種のドラマティック感を演出しているのだろうと思うわけ。

PENTAX M 50mm F1.7
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K-5 IIs + M 50mm F1.7 + O-GPS1(ISO 1600, f2.8, SS120:空の被りだけ補正)
開放では甘く、弱い周辺減光、周辺でコマ収差が見られるがf2.8まで絞れば解消される。かなりシャープ。

f2.8で使えるこれらのレンズはアストロトレーサー対応と言っていいだろう。
ただし M 100mm は本気モードでは絞る必要があるし、FA 77mm は四隅の流れに目を瞑る必要がある。
コンポジットに向かない1枚取って出しが勝負のアストロトレーサーでは、中望遠f2.8だと対象となる広がった散光星雲には感度アップするにしても露出を伸ばすにしても本気写真にはちと辛いだろう。

実は中望遠域なら、これがアストロトレーサーの本命だろうというハイスピードレンズがある。そして既に白羽の矢を立てている。
つまりポチったっていうこと。

それはね・・・続く。