カラー冷却CCD Opticstar DS-616C シェイクダウン
2014/02/24 10:42 カテゴリ: 星撮り
23日は帰宅後20時からこの冬に購入したカラー冷却CCDのシェイクダウンを行った。
機種はOpticstar DS-616C XL。APS-Cのディテクタサイズを持つこいつには、一眼レフカメラ用のレンズをつけて星野写真が撮れると面白いに違いない、と思って周辺部品を色々と準備してきた。
まず星野写真を撮るならポータブル赤道儀に載せたい。そこで
CCDカメラを動かす大容量バッテリー(リチウムイオン)とより良い電源を得るためのノイズフィルター
PENTAX KマウントレンズをCCDに取り付けるためのアダプター。これは以下のBORGパーツで構成
ボディマウント:ボーグ 【7159】 PK→M57AD(PK→メス)
中間リング:ボーグ 【7523】 M57→M42P1AD(オス→オス)
Tマウント:ボーグ 【7856】 M42P1→M42P0.75AD(メス→オス)
幸いDS-616Cはこれで無限遠まで合焦する。冷却CCDカメラは製品によってフランジバックがまちまちなので必ず無限遠が出るとは限らない。メーカーがフランジバックの長さを公表してくれていればいいのだけれど、Opticstarのこの製品には仕様情報(特に各ディメンジョン情報)が少なすぎる。試行錯誤がかなり必要だった。これも国内で珍しい新製品を購入した人柱としての役割なのかな。ちなみに同様のアダプターは色んな部品の組み合わせで3種類作ってみた。しかし加工が必要なく入手容易な部品で組めたのはこのアダプターだけ。
次にカメラレンズをつけたCCDカメラを赤道儀に載せるにはカメラ筐体をカメラ雲台に取り付けられるようにしなければならない。しかしこの手のCCDカメラは望遠鏡で使うことを前提としているため、筐体にカメラネジ(カメラ雲台やカメラ三脚に取り付けるための1/4インチネジ)を切ってあるものがほとんどない。DS-616Cも例外ではなく何とかしてカメラネジを空けた部品と合体させる必要があった。幸いなことにDS-616Cの筐体には2面にM3ネジ穴が2つづつあり、これを取っ掛かりにしてプレートを取り付けることを考えた。
DS616用治具
このような図面を描いて「★コスモ工房」さんに特注製作を依頼。格安で満足行くものを製作していただけた。
こいつを使うと
ポータブル赤道儀にも搭載できる。
そして望遠レンズは・・・
このようなアリガタレンズサポートを使って大型の赤道儀(私の場合、ビクセンSXW赤道儀)に搭載して星雲星団のオートガイド撮影が可能に。
さてさて23日は用意しておいたK-ASTECのGF50ポータブル赤道儀を使ってシェークダウン。
レンズはCarlZeiss Planar T*85mm F1.4。カメラと合わせて2kg弱で、このポタ赤の積載能力に対しては上限に近い手持ちでは最重装備になる。
アルカスイスプレートを使ったジンバル雲台でもカメラ側に若干重心が偏る。そういう意味でもギリギリのシステム。
カメラ制御ソフトウエア(Nebulosity2)の習熟操作も含め2時間ほど動かした。最終的に2分露出を3フレーム取得。ダークフレームも3フレーム取得してできた画像はこちら。
オリオン星雲、馬頭星雲にバーナードループも含める構図を狙ったけど、バーナードループを写すにはもっと露出時間が必要だ。冷却CCDはより長時間の露出をかけられることがうま味なので、広視野が必要なそういう対象を狙っていこうと思う。
ところで今回のシステム。2時間連続のバッテリー駆動だったわけであるがポタ赤はeneloop単3×3の乾電池駆動で全く問題なし(何晩か平気な実績あり)。
CCDは40Ah相当のポータブルリチウムイオンバッテリーの方は
60%残しで使用前に満充電すれば5〜6時間は動かせそうだ。
操作するPCはLenovo IdeaBook S206というネットブック+αの内蔵バッテリーでこれが一番ネックになるが
3〜3.5時間ってところか。もともとバッテリー保ちの長い機種(公称4時間)ではないので思ったよりは使えそうな感じだ。一晩使おうと思ったらこいつにも外部バッテリーを繋ぐ必要はあるだろう。
機種はOpticstar DS-616C XL。APS-Cのディテクタサイズを持つこいつには、一眼レフカメラ用のレンズをつけて星野写真が撮れると面白いに違いない、と思って周辺部品を色々と準備してきた。
まず星野写真を撮るならポータブル赤道儀に載せたい。そこで
CCDカメラを動かす大容量バッテリー(リチウムイオン)とより良い電源を得るためのノイズフィルター
PENTAX KマウントレンズをCCDに取り付けるためのアダプター。これは以下のBORGパーツで構成
ボディマウント:ボーグ 【7159】 PK→M57AD(PK→メス)
中間リング:ボーグ 【7523】 M57→M42P1AD(オス→オス)
Tマウント:ボーグ 【7856】 M42P1→M42P0.75AD(メス→オス)
幸いDS-616Cはこれで無限遠まで合焦する。冷却CCDカメラは製品によってフランジバックがまちまちなので必ず無限遠が出るとは限らない。メーカーがフランジバックの長さを公表してくれていればいいのだけれど、Opticstarのこの製品には仕様情報(特に各ディメンジョン情報)が少なすぎる。試行錯誤がかなり必要だった。これも国内で珍しい新製品を購入した人柱としての役割なのかな。ちなみに同様のアダプターは色んな部品の組み合わせで3種類作ってみた。しかし加工が必要なく入手容易な部品で組めたのはこのアダプターだけ。
次にカメラレンズをつけたCCDカメラを赤道儀に載せるにはカメラ筐体をカメラ雲台に取り付けられるようにしなければならない。しかしこの手のCCDカメラは望遠鏡で使うことを前提としているため、筐体にカメラネジ(カメラ雲台やカメラ三脚に取り付けるための1/4インチネジ)を切ってあるものがほとんどない。DS-616Cも例外ではなく何とかしてカメラネジを空けた部品と合体させる必要があった。幸いなことにDS-616Cの筐体には2面にM3ネジ穴が2つづつあり、これを取っ掛かりにしてプレートを取り付けることを考えた。
DS616用治具
このような図面を描いて「★コスモ工房」さんに特注製作を依頼。格安で満足行くものを製作していただけた。
こいつを使うと
ポータブル赤道儀にも搭載できる。
そして望遠レンズは・・・
このようなアリガタレンズサポートを使って大型の赤道儀(私の場合、ビクセンSXW赤道儀)に搭載して星雲星団のオートガイド撮影が可能に。
さてさて23日は用意しておいたK-ASTECのGF50ポータブル赤道儀を使ってシェークダウン。
レンズはCarlZeiss Planar T*85mm F1.4。カメラと合わせて2kg弱で、このポタ赤の積載能力に対しては上限に近い手持ちでは最重装備になる。
アルカスイスプレートを使ったジンバル雲台でもカメラ側に若干重心が偏る。そういう意味でもギリギリのシステム。
カメラ制御ソフトウエア(Nebulosity2)の習熟操作も含め2時間ほど動かした。最終的に2分露出を3フレーム取得。ダークフレームも3フレーム取得してできた画像はこちら。
オリオン星雲、馬頭星雲にバーナードループも含める構図を狙ったけど、バーナードループを写すにはもっと露出時間が必要だ。冷却CCDはより長時間の露出をかけられることがうま味なので、広視野が必要なそういう対象を狙っていこうと思う。
ところで今回のシステム。2時間連続のバッテリー駆動だったわけであるがポタ赤はeneloop単3×3の乾電池駆動で全く問題なし(何晩か平気な実績あり)。
CCDは40Ah相当のポータブルリチウムイオンバッテリーの方は
60%残しで使用前に満充電すれば5〜6時間は動かせそうだ。
操作するPCはLenovo IdeaBook S206というネットブック+αの内蔵バッテリーでこれが一番ネックになるが
3〜3.5時間ってところか。もともとバッテリー保ちの長い機種(公称4時間)ではないので思ったよりは使えそうな感じだ。一晩使おうと思ったらこいつにも外部バッテリーを繋ぐ必要はあるだろう。