初ポタ赤 K-ASTEC GF50

2月末に発注した初ポータブル赤道儀(自腹)が今朝届いた。さっそく開封。
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このK-ASTECのGF50は、本来、BENROのジンバル雲台とK-ASTECのレボルビング装置を使ってカメラを載せるのがメーカー推奨である。そこは私個人の目論みとプチアレンジ根性で3タイプ雲台を用意して多目的ポタ赤として組んでみた。

メーカー推奨で雲台を揃えると6万円かかるので、縛りは6万円以内でできることということにした。

まず本来なら下の写真のように、1/4インチカメラネジの雲台取り付け部に傷防止用の樹脂ワッシャーをかまして
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手持ちの雲台を取り付けることになる。
私の場合、3タイプの雲台を付け替えするのと赤道儀を載せる三脚の関係で、こんなモノを用意した。
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マンフロットのベーシックパノラマ雲台アダプター(#627)である。こいつのラバーを剥がして樹脂ワッシャーに両面テープを貼って付け替え。
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パノラマ雲台アダプターをしっかりと締め込んで、これで本体のプチアレンジ完了。

赤道儀を載せる三脚は望遠鏡メーカーのポータブルタイプ。
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これは赤道儀本体の取り付けプレートの面積がでかいので
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パノラマ雲台アダプターで極軸体を延長してやらないとカメラ雲台とプレートが干渉して使えない。しかも、このプレートには1/4カメラネジのタップが切ってあるので赤道儀側の1/4ネジタップとダブルネジになってしまい、任意の方向で固定できなくなる。そこでプレート側のネジ山をドリルで削ってバカ穴にした。

こうして赤道儀本体を三脚に取り付ける。
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3タイプのカメラ雲台はパノラマ雲台アダプターのダイヤルを回して簡単に交換できる。
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しかも、このアダプターは1/4インチ、3/8インチどちらの雲台でもそのまま取り付けられる優れもの。

最初の雲台、マンフロットの微動雲台(#410)を取り付ける。これは望遠鏡用。
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中古を購入して2軸化改造をしてある。これにMEADE ETX90鏡筒をクイックリリースプレートで取り付けると
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こうなります。月・木星・土星の観望&撮影用。北は向かないけどこれでよし。赤径・赤緯の微動装置が付いていることが重要。

次はアルカスイス規格の雲台パーツを使って組み立てたジンバル雲台。
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使用パーツは以下、
L型クイックリリースプレート:Benro MPB150T(長)*ジンバルフォーク用
パノラマ撮影用雲台:Benro PC-1*ジンバル回転軸用(赤径軸)

自由雲台:VANGUARD ABH-120K(堅牢, 高品質, アウトレット)*ジンバル回転軸(赤緯軸)&カメラティルト用
L型クイックリリースプレート:Desmond DAL-1(短)*カメラ縦横切り替え用
クイックリリースクランプ:Desmond DAC-02
クイックリリースプレート:SUNWAYFOTO DPG-76(バックストップ, セーフティストップ)、SIRUI TY-70-2(幅広, バックストップ、セーフティストップ無し)
で構成。
カメラを載せてみると
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こんな感じになる。クランプフリーにしてもバランスが取れているのでカメラは動きません。またアルカスイスのプレート類はクイックリリースクランプ上でスライドできるので微妙なバランス調整がウエイトなしで可能です。

最後に、これは興味本位で購入したK-ASTECの
バランス自由雲台
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これを100mmオーバーの望遠レンズ専用に使おうかと目論んでみたが剛性や使い勝手の面で不採用。バル自由雲台を改造してバランスウエイトを追加しているので載せられる重量には制限がある。謳い文句通りポラリエ以下の簡易ポタ赤にコンデジや軽量構成のデジタル一眼レフ、ミラーレスを載せるのがいいところだ。それなら若干の重量増でもバランスが良くなるだけガイドの歩留まりが良くなるということなのだろう。結局、用途がアセンブリしたジンバル雲台と被ってしまった。

全体の反省点としては、極軸体を延長した分、赤道儀本体の極軸方向のしなりが気になる。特に本体と三脚を繋ぐ足の部分にはメーカー標準仕様よりも負担がかかりそうだ。

写真を撮ってみたいところなんだけど・・・雨なんだよねえ。

21時50分追記
ジンバルにk-m+DA50-135mmを載せてみた。三脚座がない長いレンズに軽いボディとアンバランスこの上ない組み合わせ。
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ガイドできるかはともかく、ガクッと動くほどのバランス破綻はなく取り回しは良好だ。